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詩人:どるとる
レールの上を行く列車のように
いつまでも変わらない風景に
ただ寄り添うように時は流れて
幾度、夜と朝を 繰り返せばいいのだろう
一度は開けた 扉をまた再び閉めるような
途方もない 徒労を強いられている
その目に映るものをただ 抱きしめているだけならば
僕じゃなくてもその役目は誰でもいいはずだ
世界はコインの裏表
明日と今日は 背中合わせで 向かい合わせ
宛もなく 秒針は 進む 一周回ってやっと一分
そのわずかな 間に何が変わるかな
車窓に映る 景色は鈍色になって
遠い空を見上げて風を 吸い込む
何を道連れに していこう
旅立ちは いつも突然に僕らをさらっていく
物語の向こうへと
走り出したらもう止まらない 好奇心にまかせて
海を渡る風になる
腕を広げれば 空を飛ぶ鳥になる
要は考え方の問題だ
たったひとつのイメージから広がる世界
一歩踏み出せば そこから広がる 世界
小さな勇気ひとつで どこにでも行ける
どこにも売ってない切符を手にしてる
「未来行き」の列車に飛び乗って
もう二度と帰らない旅に出発だ
その目に映るものをただ 抱きしめているだけならば
僕じゃなくてもその役目は誰でもいいはずだ
世界はコインの裏表
明日と今日は 背中合わせで 向かい合わせ
宛もなく 秒針は 進む 一周回ってやっと一分
そのわずかな 間に何が変わるかな。