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[192810] 初恋

詩人:どるとる


僕一人だけならば
歩幅なんか気にしない
君が隣にいるから
待たせないようにとか
置いていかないようにとか
考えながら 歩くんだ

夜になるとぐっと冷え込むから
風邪など 惹かないように
マフラーを 編んでるんだ

手をつなぐときだけは
煩わしい寒さがありがたい
そう思ってしまう
今日気づいたんだ
僕は どうしようもなく
君に恋をしている

身なりに気を遣うようになったんだ
料理も 簡単なのなら 出来るようになった
キャベツの千切りさえ まともに出来なかった僕が
今では 美味しいって 言ってもらえる
料理が出来るよ

好きな 映画の ラストシーンについて
意見を 出しあった
ああでもないこうでもないって

スタートラインがまだ見えている
まだ僕は 人生の半分も来ていない
そう思ってしまう
過程より結果の世の中で
僕は 結果を出せずに迷って
あろうことか恋をしている

君を思って 眠れない夜
時間ばかりが 過ぎてく
電話やメールじゃ
伝えきれない想いを
今 言葉に したら
きっと僕は 引き返せなくなるね
君が 好きだ
疑惑が確信に変わる瞬間を 迎えた

手をつなぐときだけは
煩わしい寒さがありがたい
そう思ってしまう
今日気づいたんだ
僕は どうしようもなく
君に恋をしている

スタートラインがまだ見えている
まだ僕は 人生の半分も来ていない
そう思ってしまう
過程より結果の世の中で
僕は 結果を出せずに迷って
あろうことか恋をしている

君に。

2016/10/27 (Thu)
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