詩人:良い席
明日という恐怖がある。
今日が今日でなくなってしまう恐怖。
明日が只の明日なら、別に怖くない。
明日という希望がある。
全て決定してるのは俺じゃない。
風が吹いて、その風に乗るしかない。
風が吹いたら全ての始まり。
終わりまで、俺は何もできやしない。
ちょいっちょいっと揺れるくらい。
今日が終わるまで後何時間かしかない。
嗚呼くどい。
色々用意されてたから、普通だと思ってた。
ちょっと違ったから違うようになった。
今晩はもっと辛いだろう。
何かあるかい。
何もない。
腹が減った。
さらば愛しき輿地よ。
屑の憂き目は虚空の裂罅。
全てのものに幸福あれ。俺の座る椅子よ幸福になれ。
そんな事を願う心は本当かどうかさえ分からない。
明日が怖くて堪らない理由は浅墓なもの。
どんな日でも結局24時間きっかりだ。
不安じゃないと信じたい。
そりゃ嘘さ。
納得いかねえなあ。
くうだらなあい。
ブーブー。