詩人:けむり
青いスニーカーでスキップを踏む
いつの間にか駆け出した
虹が映る水たまりを飛び越える
まだ大人じゃない
黙っていられない
もう子供じゃない
まだ遊び足りない
ニュースに感情移入できるようになった
涙もろくなった
ビデオレンタル店の常連になった
生活は時間のレンタルみたいだと思うようになった
知り合いが増えた
なかよしが減った
必要なことをする
無意味さを恥じる
走りたくて走った
息苦しくても止まりたくなかった
どこまでと決めずに続けたかった
帰り道のことを考えたくなかった
空はいつか見たものに近づきつつあった