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[186878] 詩人の心5

詩人:さみだれ

深い深い谷底に
ニュアンスを敷き詰めて
私達は大きく手をふり
満足気に歩いていました

私は地の底から
あなたへの愛情を掘り起こし
掘り起こししておりますが
それはなんてことはない
エゴと呼ばれるものでした

毎夜、あなた方を殺しにかかる
不可思議な劣等感を
梢に留まる小鳥のように
大事にしていたと思います

まだ
ここに
私はいない
そのような日が
あったと確かに思います

海辺に放る瓶詰めが
私達の詩であるから
ゼロの思い入れを
空に飛ばしたいと私は願ったのです

世界は美しい
ただそれだけを大地に埋めて
私はあると誓います

「いつか君を見つめる詩編へ」

今日の星空を育てよう
毎夜、誰もなくさぬように

2014/11/23 (Sun)
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