詩人:どるとる
僕が漕ぐ自転車の 車輪が回って
歯車が噛み合ってくみたいに
進んだり戻ったりしながら
しだいに広がる道の先を見てる
雨上がりの 夜明け
無数の星が 降る
泣きながら 笑う君を僕は見てる
ささやかな 喜びをゆっくりと味わって
図鑑にも載ってない場所に憧れて
やたら 夢見がちな少年になって
言葉は僕にはどうも足かせで
世界を狭くする 思い込みに相違ない
世界の全てを記した世界地図にも
載ってない 場所は自分で見つけなくちゃ
どうやら ルールとは誰かを縛るためにあるものじゃないらしい
だから星の巡りについて 考えたところで
ただそうであるというだけで
僕らは答えだけを 知らされているだけ
雨上がりの 夜明け
無数の星が 降る
泣きながら 笑う君を僕は見てる
ささやかな 喜びをゆっくりと味わって
味わい尽くしたら
空の皿に 新しい
世界が また 盛りつけられる
箸を伸ばして 食らいつこう
それが未知を知るということ。