詩人:どるとる
右も左も わからない路頭に迷った 僕らは
今日を ただ生きるため 生きている
財布の軽さや 給料の低さを
言い訳にしながら
夜な夜な 語り合った
安い酒で 酔いつぶれて
帰り道の見上げた空に ひときわ輝いた星が
優しくて 泣きそうになったことも
そんなこともあったねと 思い出す
引き出しの 奥にしまわれた思い出
ビデオショップの 成人コーナーの棚
裸の姉ちゃんが 露な姿のパッケージ
負けを認めたくなくて いつまでも
駄々をこねるばかりのティーンエンジャー
迷える子羊たちは いわば被害者
夢を持たせられて 裏切られたと 腹を立てる
ギターケースに詰め込んだ夢は
汚れた 僕のせいで泣いている
今の僕に何が出来るんだろうか
路上で一人 歌うミュージシャンは
愛を ただあるがまま歌ってた
繰り返されるアイラブユーには
どれだけの思いが込められてるのか
夢を持たせられて 裏切られたと 腹を立てる
ギターケースに詰め込んだ夢は
汚れた 僕のせいで泣いている
今の僕に何が出来るんだろうか。