詩人:どるとる
宛のない 僕らは出口を探している
この現状から 早く抜け出したくて
手当たり次第に いいというものは試してみた
無我夢中で ひたすらとにかく走ってた
孤独が 行く手をふさいで
もう 一歩も進めない「あきらめ」という言葉に負けた
眠れない夜を 何度過ごしただろう
この先も何度も 同じ朝を 夜を 繰り返して
一体どれだけ 飽きもせず泣いたり 笑ったりするんだろう
僕は 見失ってはいけない道しるべをなくした気がする
暗い地中を掘り進むように
邪魔な石を 退けてトンネルを作ってく
コンビニからの帰り道
買い物を終えた僕の ほほを 優しく撫でた夜風
幸せとは ほんのささやかなものだから
気をつけないと 気づかないまま 通り過ぎる
たとえば僕が君を思うとき
君も僕を 思ってたりなんかするのかな
煙草を吸いつつ見上げた夜空に見つけた一番星
僕は 大切なものをまだ ひとつだけ持ってる
「希望」が今
見えないのは
絶望にうちひしがれて
笑ってる場合じゃないからで
きっと 前を向けば
希望は 目と鼻の先にあるのかもしれないな
だからもう少し
負けないで 泣きながら 生きていこうかしぶとく
眠れない夜を 何度過ごしただろう
この先も何度も 同じ朝を 夜を 繰り返して
一体どれだけ 飽きもせず泣いたり 笑ったりするんだろう
僕は 見失ってはいけない道しるべをなくした気がする
ああその代わりに大切なものを 手にした気がする。