詩人:どるとる
終電も過ぎたプラットホーム改札の向こうには 終わりのない闇が広がって雪が降りそうなくらい 寒々しい 空だからポケットに 両手をいざなわれ吸い込まれるように 入ったコンビニで少しの つまみと缶ビールを 数本買った毎年冬は 寒いねってただそれだけで震えているうちに終わってしまう案の定 翌日の朝は雪が降ったよ息まで白いよ 吐き出されてすぐに消えた。