詩人:どるとる
この世界に 生まれて最初に目にしたのは
生んでくれた 人の優しい笑顔なんだろう
昔のこと過ぎて忘れているだけだ
ありがとうでは きっと足らないけど
それしか 言えないくらい
あなたへの感謝が あふれているんだよ
夕暮れの台所で まな板の上で野菜を切る
あなたの背中に 僕は大切なものを 見た気がする
言葉では言えない 愛しさが ある
言葉では言えない 感謝がある
時には あなたを 嫌いになって
時には わがままに傷つけた
でも今はそれが全部 思い出に なった
だからあなたに 僕が届けるに相応しいのは
この世界で一番きれいな言葉 ありがとう
おなかを痛めて 生んでくれたあなたは
僕を生んでよかった?って聞いたとき
何の迷いもなく 笑ってうなずいてくれた
僕はそれが嬉しくて泣いてしまったよ
確かめなければわからない愛なんて
きっと愛と 呼ぶには まだ 足らないんだろう
言葉には なり得ない 気持ちになる
いつの間にかそんな気持ちにさせられる
あなたの愛に気づけずに背中向けた
でもあとで気づくとあなたが正しかった
僕はただ意地を張っていただけだ
だから あなたが僕と同じように人生に迷ったときには
いくらでも 力をかすよ
一人一人にある いくつもの 愛のかたち
そのかたちは多種多様だろう でも
考えることは 大概同じようなもので
誰かを大切に思う気持ちには
そんなに大差なんてないだろう
だから 誰にだってその気があれば
同じ愛を届けられるんだ
言葉では言えない 愛しさが ある
言葉では言えない 感謝がある
時には あなたを 嫌いになって
時には わがままに傷つけた
でも今はそれが全部 思い出に なった
だからあなたに 僕が届けるに相応しいのは
この世界で一番きれいな言葉 ありがとう。