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詩人:どるとる
生まれた国や生まれた場所
与えられた家族
親の収入の格差
それらが自分の境遇を決めてしまう
ほらね ある人は裕福でも違うある人はとても貧しく
毎日三食食うにも困っている人がいる
でも自分が幸せならべつにいいと笑ってる僕がいる
そんな僕は本当は嫌いなのに気づけばまた愚かにもそんな人たちをバカにしている僕がいる
ここに懺悔しよう
今までの愚かさを
生まれもっての境遇ひとつで全てを決めてしまう僕を好きなだけ殴ってほしいよ
僕は バカな人間だ
おなじ地球のおなじ人間なのに
境遇ひとつで人をバカにしてしまったよ
今、懺悔しよう
過去の話に変えないで
僕は自分自身の小ささに恥じよう
ほろ苦い珈琲のような日々を生きている誰かをよそに僕はなんて甘ったるい日々を生きてるのかな
それもまたひとつの境遇がなすことなんだ なんて笑う僕だ
そんな僕でも夢が一丁前にあるんだ
いつか小さくてもこの世界を動かす一つの歯車というか核になれることさ
錆びててもいい
不器用でもいい
ただゆっくりでも
回っていたいのさ
確実に
回っていたいのさ
生きてる者として
誰がなんて言っても
僕の権限を主張するさ
今日も誰かのために
何か間違ってても
きっと僕は回っている
歯車みたいに
消えそうでもなんとか脈打っている小さな鼓動 胸に感じながら僕は回る
ただくるくる回る
自分の姿は鏡 見なきゃわからないけど
自分の価値は誰もわからない
自分で決めるしかない
それもむなしいけど
ただ、僕は自分の価値を低く定めたくない
どんなに不器用でも愚かでも
まだまだ懺悔できる
まだまだ取り返せる
歯車みたいにね
回っていたい
僕はそうやって謝れない代わりに罪の深さを その穴を埋めよう
言葉足らずだ
それでも精一杯の気持ちだから許してね
こんな僕を…
明日も回るから…