詩人:どるとる
時は流れてまたひとつ季節は変わる
新しい 色に見慣れた街は染まる
どれだけの 悲しみや喜びを繰り返して
どれだけの 命を見送り迎えればいいのか
ただ僕は なすすべもなく立ち尽くすだけ
365日のたった一日だけでもいいから
君だけを思える時間があれば僕は幸せだ
つまらない願いなんて笑わないでくれ
冷たい地面に 這いつくばって底辺から見上げた世界は 僕には とても広すぎた
石鹸みたいにさ 削れて小さくなってく
今はない思いは 僕の中のひとかけらだ
どんな言葉なら 今の気持ちに合うのか
考えてる間に長い夜は明けていたんだ
365日のたった一日だけでも君を思わない 日はない 僕は大概だ
ありふれたことも 特別に変わっていく
サナギから蝶になるように 羽を広げて空に飛び立つ 翼
365日のたった一日だけでもいいから
君だけを思える時間があれば僕は幸せだ
つまらない願いなんて笑わないでくれ
冷たい地面に 這いつくばって底辺から見上げた世界は 僕には とても広すぎた。