詩人:さみだれ
君は希望
心が大気に掴まった
その象徴が君で
君があるために
私は生きている
なんてか細い繋がり
ふと力を抜けば死んでしまいそう
そんなもの
あの日の
美しい黄金の秋も
そんな風に生きたのだろうか
君は希望
目の前で僕の手をとり
不確かな未来を淡々と読み上げる
しかし僕は天性の天の邪鬼で
君の語る姿の
後ろにある光景を
不鮮明に捉えられた
視覚を鼻で笑い
そして君に怒られる
それほどの幸せを
死と呼ばなければならないなら
あの日の
一等星の輝きまでも
むなしく思えてくるのだから
君は希望
そう呼ぶにふさわしい
君は希望
私があるために
君は生きている