詩人:どるとる
あした 何が起きるかわからない
そんな不安を はらんだままでも
夜は明けて 昨日と同じ朝が来るだろう
時計は 刻むよ一分一秒の狂いもなく
正しい時間を
あした 誰かの大切な人が 死んでも
新しい命が産まれても
僕には関係ないから あくびをするさ
でもねこうしてる今も かけがえのない瞬間は積み重なってゆく
あなたの笑顔につながっていくことを
僕らは知らない あしたが来るまでは
ため息で始まり終わる1日を何度でも
何度となく 知っている
悲しみと呼ぶにはとても生易しいんだ
暮れゆく空が 君の住む町からも見えるかい?
チャイムが胸を打つ
あしたより 今日 そうやって生きてる毎日で
急かされてばかりいる僕らは
限りある命だということを忘れてる
痛みと共に思い出す 形あるものすべてにある 終わりを
幸せなどと ほざけるうちはいいだろう
いつまでもあしたを知らないでいられれば
病のように なっている 消えない不安と日々向き合いながら
僕らはどこまで 生きるのか
ゴールの見えないレースは続く
あるはずもない 幻を 追いかけながら
あした 誰かの大切な人が 死んでも
新しい命が産まれても
僕には関係ないから あくびをするさ
でもねこうしてる今も かけがえのない瞬間は積み重なってゆく
あなたの笑顔につながっていくことを
僕らは知らない あしたが来るまでは。