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詩人:理恵
誰のための歌なのかも
わからないけれど
思い浮かべたあの日は
遠き日の出来事
傷つけ合うために出会ったんじゃない
わかってるはずなのに
時を超えて願いは届くのでしょうか
さりげなく繋いだ手は温かくていつも
ここにいるよって言っていたのに
遠く見据えた海の
向こうの国では
私の知らない歴史を
語っているのでしょう
憎しみ合うために生まれたんじゃない
今ならわかるけれど
時を超えて願いは届くのでしょうか
ありきたりな言葉でしか言えない気持ち
そのくらいの傷なのに
時を超えて願いは届くのでしょうか
ありきたりな言葉に詰め込んでいたのは
時を超えて願いは届くのでしょうか
さりげなく繋いだ手を離すようなことが
もう二度とないように
H28.6.12