詩人:是清。
「雨ダツテ」/君泣きぬ冬の午後/凍てつく窓/「雪ニ成ラヌ」/忌々しい/時季違えた来訪者/本日は他の顔>上手くすり変えた継げぬ弐の句/黙つて唇噛むでちやア解る物も判らない>駄目ぢやアないか/振り向いた君の方/水溜まり/君の頬/夢溶けぬ此の土曜日/今融く互いの基礎と/君憂ふは明日の窓辺?/昨日の戸の軋み?/其の艶に哀しみ、躊躇ひがちにも魅かれてしまふ>今悦びぬ體欲して/堕ちる事厭はぬ純粋な瞳/愛しい/確実な事は云へぬ/腕の中で身動く気配/「喉ガ乾イタ/今欲シイ」/まう泣く事何て無い/此の腕で微睡むでゐる/君。