詩人:あぃこ
だだをこねて
人混みの苦手な君を
連れ出した
空をたたく音
屋台のにおい
かわるがわる照らし出される二人の顔
左手の指をからめて
右手にりんご飴
目を細めた君の隣
赤 緑 むらさき 黄色
移ろう光も静かに
夜に溶けて消えた
君に見せたかった
物語も終演間近
綺麗なものを見ると
貴方にも見せたくなって
おいしいものを食べると
貴方にも食べてもらいたくなって
でも何でだろう
二人だとなにもかも2倍になる
今このとき
あなたにとっても
あたしのように
瞳に映ったきらきらが2割り増し綺麗に映っていたならいいな。