詩人:さみだれ
孤独の檻で
冷たいコンクリートに頬をあてる
夢なら覚めてよ
誰もいない虚空に響く
君は閉じ込められてるの?
自ら閉じ籠ったの?
心が他人のように接してくる
すべてを忘れたくて望んだ孤独なら
何にも忘れられないよ
誰かに気づいてほしくて望んだ孤独なら
さっさと出ておいでよ
まずい飯を一人で食うより
まずいと言い合える人がほしい
一人ではわからないことをひたすら考えるより
わかり合える人がほしい
檻の中でわんわん泣くより
誰かに慰めてほしい
檻の中で楽しめることなんて
誰かとのそれに比べたら
ちっぽけなものだろう
鍵は渡したよ
あとは君の手だよ