詩人:緋文字
盆前の暗い海入ってみたら意外に怖くなかったまだ日焼けなんて気にする歳ではなかったが昼間の喧騒もなく汚物なんか気にならないし何より途端に水が抵抗を増して液体が少し固体化してその重みが心地よかった母親の胎内はこんな感じだったかも月は綺麗で背泳ぎが出来ない自分を呪うほどにどうして独りだなんてあの時は思ったのだろうアナタもお風呂に入るとき照明消してみて下さい月の代わりに蝋燭でも立てて