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詩人:白茹たま
「シンデレラ、床を掃除しなさい」
「はい、喜んで」
冷たすぎる水
冷たすぎる義姉と継母
私は喜び床を拭く
蔑むような彼女らの視線
心地良いことこの上ない
「シンデレラ、その靴を履かせて」
「はい、喜んで」
尖ったピンヒール
尖った義姉と継母
私は喜び靴を手に
嘲笑うような彼女らの視線
快感すぎてとろけそう
「シンデレラ、あなたは待ってなさい」
「はい、お姉さま」
美しいドレス
美しい義姉と継母
私は箒で床を掃く
ドレスを纏った彼女らの視線
嗚呼 放置プレイなのね
マゾヒスト・シンデレラ
彼女はガラスの靴を履かない
マゾヒスト・シンデレラ
彼女は王子に出会わない