詩人:さみだれ
私の人生を狂おしく愛する
病的な過去の亡霊たちと
タップを合わせ軽く踊れば
この脳は完成された人間のそれとなる
夜の湿り気のあるにおい
悠長に煌めく星ぼし
タンポポの綿毛が丘をすべる
永劫の檻の中
そんな風に世界は在ると思うの
春に魅了された太陽がわななく
キチガイたちの背中
「それがあなたを愛せない理由」
幾千万の人生を平然と愛する
理解に自惚れた観客たちと
手をとり微笑み合う日があれば
この脳は普及した人間のそれとなる
「人殺し!人殺し!人殺し!人殺し!!」
壁から染み出てくるもの
複雑に交差した線の間
主張する余白
これは誰のための言葉なのか
喉や心を潰しても
あなたを愛する言葉はでない