詩人:どるとる
広がる 水彩画の風景いつか 見たあの 夢のような舌先で転がすキャンディ もう僕は 言葉を 忘れてしまいたい言いたいことは すべて 言ってしまったような空っぽの 心に 空が 飛び込んでくるぬけるような青に 埋もれた 僕はもう僕を忘れない余韻のように 残る後味を 受け止めたのは 漠然としたイメージ もう跡形もなく溶けてしまったのになぜだろう あなたはまだここにいる。