詩人:鰐句 蘭丸
かげふみ のように 君と僕は
君は「愛してるからね」とオーバーアクション気味に俺に駆け寄る
俺は「簡単に、愛してる。とか言って…」と気持ち敬遠気味にスルリ君をすり抜ける
俺を捕まえられず 君は 「どうして信じてくれないの…」と悲しげに涙を溜めて立ち尽くす
俺は「ごめん、愛してるとかって…また、裏切られる気がして…」謝りたい気持ちで肩を抱こうとすると
君は「どうせ、どうせアタシも前の彼女みたいに裏切るオンナだと思ってるんでしょ…」 と 俺の手をはらい除け 遠ざかる
いつまでも いつまでも
君と僕の かげふみ
終わりの来ない かげふみ
かげふみ鬼さん
手の鳴るほうへ