詩人:アル
………。「お客さん、お客さん…」「んんっ?」「大丈夫ですか?」いきなり現実に引き戻された。二人組は買い物を済ませてその姿は既にそこにはなかった。数分間記憶が飛んでいた。「…こんな真夜中に店の中でフード被ったまんまなんて怪しいよね?」「え?ええ…」そうでもないらしい。「…あ、あとマイセン3個下さい10って書いてるやつ」「ソフトパックですか?」「いや、ハードボイルドで」最後の台詞は口にしなかった。