詩人:ちこ
あのせんせいは一つの色を求める
それを求めて生徒を力で押さえつけている
色を変えた生徒 違う色の生徒
みんなキライだ
強い色も弱い色もいらない
ただ一つの色を求めている
自分より強い色を持つ生徒
それは憎らしい生徒
機会をうかがっては
その生徒に自分の見せかけの強さを見せつけようとする
自分より弱い色を持つ生徒
それは絶好の獲物
機会をうかがっては
その生徒に更に圧力をかけ自分の力を見せつけようとする
そんな教師がいるこの学校
押しつけられた人生を素直に受け入れる者はいない
押しつけられた色を素直に受け入れる者はいない
そんな教師を そんなせんせいを
受け入れる者はいない
そんな先生のもとで
素晴らしい人間など生まれはしない
あなたはそんなせんせいです
解ってはいないでしょう
あなたはそんな人だから
解っていないでしょう
あなたがしている事がどれだけの生徒に
不安 恐怖 憎悪を抱かせているか
あなたがしている事でどれだけの生徒が
涙を流しているか
きっとあなたみたいなせんせいには
一生解らないでしょう