詩人:♪羽音♪
貴方は誰?
本当に私の知ってる
貴方なの?
私は貴方と
手紙のやり取りを
していくうちに
私の知ってる貴方とは関係なく
詩の中の貴方に
恋をしてしまった
だからそのまま
夢を見続けていたいっていう
身勝手な私の欲が
出かかった
けれど貴方が
嫉妬するほどに
殺意を覚えるほどに
愛している人は
私じゃないの
私は貴方にとっての
大切な想い人ではないから
だからそれに
気付いた時
貴方からの手紙を
受け取ってはいけないような気がした
貴方が強く
想いを馳せる人
その人の代わりになんて
絶対になり得ないから
だから今、真剣に
貴方にそう伝えてる
今までのこの手紙たちが
きっかけでこの関係が成功した時
貴方が勝利を手にした時
それと同時に貴方は
絶望を味わうような
気がして…
今までの貴方の手紙を
知ってるからこそ
そんな絶望なんて
手に入れてほしくない
貴方にとって
キツい現実に
なるかもしれないけれど
私は貴方に年賀状を
出していないわ
そもそも年賀状自体を
書いていない
貴方は誰?
本当に私の知ってる
貴方なの?
そして私は誰?
本当に貴方は
私を知っているの?
私の大好きだった人も「探索」好きで
報復云々をよく
考える人だった
だから私の想い人と
貴方の性格が似すぎていて
他人とも思えない
私のことを本当に
知っていて
報復なしといっているなら
これほどまでに
嬉しいことはないし
貴方の手を取りたい
でももし貴方にとっての
心から愛する人が
私でなかった時の事を考えると…
貴方が傷つくことになる
それを分かっていて
貴方の手を取っていいものか
私は貴方と
手紙のやり取りを
していくうちに
詩の中の貴方に
恋をしてしまった
夢が醒めるリスクありの夢の中で愛し合う覚悟が貴方には有りますか?