詩人:ユズル
ポップな色したキャンディ
ばらばらにちらばった
君がおかしそうに笑った
本当のはじまりだった
気付かれてはいけない
かわいらしいほうがいいでしょ
君を振り回してあげるわ
なのにおかしいな
わたしを振り回さないでよ
星降る舞踏会の夜
君がキラキラの仮面を
したり顔で奪いとった
逃げても追ってくるから
もっと速く逃げたら
ハイヒールが痛くて転んだ
君は優しく笑ってた
ああ なんで嬉しそうなの
本当はこれっぽっちも
自信なんてないのに
それでもこっちがいいって言うの
振り返るからそこにいてよ
はじめて瞳を覗きこむよ
ファンファーレは今鳴って
風船が飛び立っていく