詩人:黒夢
幼い子供が口ずさむ、あの日の思い出の歌。一つ一つ、言葉を確かめるかのように唄っている。ねえ、その言葉の意味を知っている?本来とは異なった、スローテンポなメロディー。一つ一つ、旋律を胸に刻むかのように唄っている。ねえ、本当はもっとアップテンポなんだよ。楽しそうに笑うあの子がやけに寂しく見えたのはきっと唄っているあの歌の所為だろう。僕の心を表すような少し哀しく、切ないメロディー。その歌は、僕が好きだった恋の歌。