|
詩人:高級スプーンあと何年
隣り合わせの苦しみは
地獄そのもの
首を絞められ気絶をしても
冷や水のような現実をぶっかけられて
目を覚ます
そんな時
夜の誘いよりも
眠りに落ちるよりも
ぼくを魅了するきみだ
走馬灯は見てられない
思い出に成った過去はないから
物覚えの悪いバカのまま
一度も振り返ることなく
消えてしまいたかった
誰でも良いわけじゃない
今すぐ会うには
そうするしかなかった
気を紛らわせるには
他の誰でも良かっただけで
事が済んだら
また逢いたくなるって
そこまで頭は回るのに
最低だ
何より素晴らしいことを
「生きるほど」とは言わないよな
そういう話
想えば想うほど楽しめない
僅かな間もなく息ができない
また襲われる
出会ったこともないのに
きみほど恋しいものはない