詩人:さみだれ
今、ベランダで布を結って真っ暗な影に落ちていくよ世界が皮肉ったように明るくなるのも待てず今、少し笑ってくれ頬を引っ張って揺れた視界の端に星がひとつ ふたつと今、空の近くで何を見つめて色とりどりの影に落ちていくの世界が貶めるように風が吹くのも待てず今、夢は終わって頬が冷たくてカーテンの隙間を縫って音もなく光さすその瞬間にも世界は