詩人:是清。
好かれたい文字、嫌はれた文字
明日の日に映えるのは、ほらね
身籠つた/雲が泣いてゐる
溶けて来さうに甘い空
呼んでゐる、喚んでゐる
上々に色付いて、芳醇な森
明日の為にと用意されたは見事な歯
噛み砕いた言葉の意味を今飲み下して知る
今日の雨嵐は明日の足達
濁して、汚して思ひ出すだらう
晴れたカンバスの七色/燃えて消えて
大気圏外で再度咲け
酔つてカナリヤの前髪
覚えたての白
組み立てて縞/模様に乾いて広がる道
中何嘆と輿迄踊つた/神々さへ降りて来て
髪を洗ふ
新しい日の映る海で/新しい日の…。
2004/04/27 (Tue)