詩人:快感じゃがー
まだ夜が明けたばかりの
うすぐらい
ピンクの空に
かき消されそうな現実(イマ)を
そっと繋ぎ止めて
きみの温度、思い出した
明日も会えると
云い聞かせて
迎えた朝は
いつだって
こんなふうに
色(イロ)がついてた
生きてることの素晴らしさ
生命(イノチ)あるもののきらめき
うつりゆく雲の表情(カオ)
ひとつ残らず
すべてがぼくを動かした
夢なら覚めないでほしかった
シーツにもぐるたび
繰り返される明日も
保証のない言葉(コトバ)も
見え透いたきみの嘘(ウソ)も
切り裂いてしまいたかった
夢(ユメ)なら覚めてほしかったよ
きみの感触
まだこの手のなか
震える声は
きみの名前(ナマエ)を
何度も呟いてしまうだろう
それでも
日は昇るから
きみはもういないから
ぼくは歌うだけ
カタチのない日々を
信じて愛すだけ