詩人:現実的SUGILL
害虫なの益虫なの
それともただの
寄生虫なの
不安が不安を
増殖させる
生意気に尖らせた
くちびるは
震えたままで
後戻りできない
現実に
気づいてしまった
どうしようもなく
臆病で
いつも自信ないよ
足もと何度
確かめたって
不意に崩れそうで
明日割れるかも
わらわれるかも
_壊れるかも。
これだと思える
強みがないよ
虚勢ばかりで
ぶってるだけだよ
とりわけほかの
何よりも
愛したいと思う
存在が
ほしいんだよ
蔓延する
苦い空気が
また伝染したら
くるしいね
ときどき本質
見失いがち
流行病に侵されて
風潮の波に
感化され
ぜんぶ流して
やり直すのに
あとどれくらい
耐力がいる?
はみだしてる?
あの線が
間違ってる?
時代を言い訳にして
鳴きそうだ
でも
生きるためには
仕方ない
曲げられないんじゃ
仕方ない
とりわけほかの
何よりも
愛したいと思われる
存在に
なるために_