詩人:黒夢
逃げる所などない。
死にたいと思うことさえ許されず。
押さえつけられる、この世界に。
殺して欲しいと誰にも言えず。
些細な願いは誰にも告げることなく消えてゆく。
僕の声は届かない。
助けを求めた声も、周りの喧騒に掻き消された。
何もする気が無いのなら
何があったかなど聞かないでくれ。
話して何になるという。
話すだけで楽になれるなら、今頃僕は大声で叫んでいる。
解ってくれない者に話しても
僕という人間が惨めになるだけだ。
気休めにもなりやしない。
いつも通りの日常。
ストレスばかりどんどん溜まっていく。
悪循環の繰り返し。
憎しみだけが、心の中に蓄積される。