詩人:MARE
階段の手すりが冷たいと僕に寄り添った今はもう 喋りかける言葉もいらないかすれた咳でほこりを飛ばした今はもう 写真の僕が笑って見えるよ出逢った頃は火照った顔で目を合わせて話せなかったあの時 君が探した写真は捨てたふりをして隠していた片隅に残した写真本の下に埋まっていて隠していた涙は心に溜まっていて君のいなくなった次の日蝶々に見つかった