詩人:望月 ゆき
僕は この手で君を抱きしめたいけど君は 僕の手には抱かれていたくないらしくてだから 僕はいつも 手を伸ばせないでいる僕は 君の温もりを肌に感じていたいけど君は 僕の中では少し 冷たくなるらしくてだから 僕は温めようとして 凍えている君の呼吸が わからない僕も 息を止める僕らの間には何かあると 信じている微笑みかけた 僕微笑みかえした 君僕らの間には 何もなかった。