詩人:どるとる
斜めに差し込む光
僕を照らしている
この部屋には何もない
ただ退屈があるだけ
人間が生きてゆくのに理由なんてきっと必要ない
そう 必要ないんだ
生きてゆく意味や
生まれたその意味を
さがすよりずっと
今 なにをすべきか
それを考えてる
斜陽みたいに
斜陽みたいに
少しひねくれた
まっすぐじゃない
人間でも
なにかを成し遂げて
なにかを見つけられれば生まれた意味なんてそれで果たされるだろう
今 斜陽のように
いっそ 斜陽になって
僕は生きてゆくよ
斜光でもいい
とにかくまっすぐなんて嫌いなんだよ
でこぼこ道のでこぼこな心で歩いてゆきたいんだ
だから今 僕は生きている
それはただ今という今にいつでも存在してる証を確かめていたいから
ずっと死ぬまで
僕は斜陽でいいさ
今日も斜めに差し込む光は僕の姿をうつしだす
それでも優しいぬくもりがほら僕を包むよ
斜陽が僕の斜めった心に重なってなぜかとても心地いいのさ。