詩人:さみだれ
覚めやらぬ夢雲の切れ間に見せる薄紅の頬をした彼女ほどなく波のごと失せる覚めやらぬ夢唐突に押し寄せる虚弱の真理を見抜き胸を撫で下ろす「それとて微睡み、散在する某のひとつ」往来を闊歩する私は一人ただの一人覚めやらぬ夢とうに見違えた薄紅の頬をした彼女白昼にゆらめくただ一人覚めやらぬ夢虚構の波間に見せるどこか知らん航空写真あなたは誰?どこにいるの?覚めやらぬ夢見ているのは一人