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[120261] 盲目

詩人:千波 一也



 華やぎなさい、

 ささやきに



背中は砂なのでしょう

どうしたって、もう

無音でいられずに

並ぶのでしょう



嘘でも良いではありませんか

道なき道があなたです


それを飲み込む

わたしです



少しの違いがすべて、ですから

畏れることにも頷きます


が、

やぶれることなど

ありえません


どうぞ、

おやすみください



 そろそろ魔術にしませんか


 ひとつだけ、

 裏切るように

 水音の

 なか


 てさぐりの

 硬さ、を響いて

 満足そう

 に



ゆるやかですね

寒さを運ぶ船出の夜は



浅く

とらわれていようかと

ふけてゆきます


杖のかたわら、


乾きにすがり

瞬きもせず


2008/02/02 (Sat)
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