詩人:結希
普段は聞こえない波打つ一定のリズムこの音を聞くたび僕は安堵を得る“生きている”大袈裟かも知れないが僕はこの音を聞かないと実感出来ないのだ肉体を痛め付けるかも知れないがこの音を聞きたくて煙舞う部屋嫌悪感を抱く人もいるだろうけれど僕は依存している弱さに取りついた黒い煙吸い込むたび拒絶反応を起こす肉体これが僕の唯一の実感