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詩人:チェシャ猫
右手には あの日失くした指輪があればいい
携帯には 君の声が残っていればいい
眠っていても涙が零れそうな夜にはまだ
伸ばした右手が君を求めて・・・。。
君と出会った日が嘘のよう
見上げた空はもう 手が届かないくらい高くなり
泣きながら瞬く星屑に
あの日の二人が重なり合っていた
「ありがとう」の夏は思い出の中へ歩き去り
「ごめんね」の秋がきた
零れた涙の分だけ時計の針を戻せたなら
君と過ごしたあの夜をもう一度だけ抱きしめて。。
その瞳には微笑った君が映ればいい
(例え彼女瞳に映るのは僕じゃなくても)
ただこの両腕で君を受け止められればいい
(例え君はそれを必要としていなくても)
誰かに電話したくなるような一人の夜には
思い出だけを抱きとめ・・・。。
多分変わらないものはないんだって
零れない涙はないんだって
そう囁いた君が今 夜に迷うなら
僕は過去に背を向けて
もう一度だけ君の手握り締めて
今君に誓うよ
ささやかなことだけど心から
君にとっての王子様にはなれなかったけど
星が滲んで見えないときには
隣にいるよって
今 君に誓うよ・・・。。