詩人:カィ
ラベルのないMDから流れてきたMelody
ひろげたノートの隅にある走り書き
置き去りのままのオキニイリの香水
消したはずの
“あの頃”
に引き戻される
忘れよう
忘れよう
と考えてたのは君のこと
ため息と一緒に吐き捨てた嘘は
涙と雨が混ざったあの夜
君へ届かない苛立ちと、自分の弱さへの怒り
もしも、あの日の二人に戻れるなら…
口ずさむ鼻唄がかわっても
香水の香りがかわっても
ノートが真っ白になっても
何度も引き戻される
少しドキッとして
ちょっと切なくて
なんか寂しいけど
その度に
『もう、後悔すんなっ!』って背中押されてるみたいに
何度でも引き戻される
でも、確実に前に進めてる
もう、後悔なんてしたくないから。