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[1815] 置手紙

詩人:野上 道弥



もしキミがこれを見たなら

   きっと私の真実を知ってもらえると想うの

    でも

     ずっと私と一緒に居たあなただもの

      きっと見抜いているよね

私はあなたが想うほど優しい人間ではないの

   どうしようもないくらい甘えん坊で

      寂しがり屋で

         物凄く我侭で

ただそれをあなたには見せなかっただけなの

   あなたに嫌われたくなかったから


あなたの瞳には

   綺麗な私だけを

      写しておきたかったの

         これだけでも物凄い我侭だって解ったでしょ

            うんざりしたんじゃない



でも本当に優しいあなただから

   そんな風には想わないで居てくれる

      それはそれで嬉しいけれど

         本当の私をさらけ出すには

            自信も勇気も足りなかった

               あなたの前では特にそう想ったわ


ねぇ

   何故私をあんなに大切に想ってくれたの

      私にそんな魅力あったの

         だったら少しは自信持っていいの


もしこんな私でもよかったら

   追いかけて捕まえてくれる

      もう離さないでいてくれる

少しだけそれを期待して

   あなたから離れるわ

      さようなら

                
                     かしこ



追伸は書かないわ これだけでまた別の手紙が出来そうだもの

2003/05/18 (Sun)
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