詩人:柚
言葉にしないと伝わらないことだって
あるんだということを
なぜ私は今になって
気が付いたんだろう
“きっと”が許されるのなら
私は本当の気持ちを伝えられた
何度も書き直したことだって
ためらっていることだって
メールじゃわからない
本当は泣きそうなことも
声じゃないとわからない
“もしも”が許されるのなら
私は本当の気持ちを伝えられた
知ってるよ 私のわがままなだけ
それがあなたを傷付けた
それは知らなかったのと同じだね
伝わらない『ごめん』は
紙に書いたただの落書きのよう
今からでも届くかな
落書きは意味を持てるかな
“どうか”という願いが許されるのなら
私は本当の気持ちを伝えたい