詩人:高級スプーンあと何年
不用意に目を潰す見えなくなったと駄々をこねる叱ればいいのか笑えばいいのかぼくは母親がするように背を向けた母親とは違って愛情はないから振り向かず抱き寄せず帰路に着いたよ地べたで泣きじゃくる彼も彼らも独りになったと気が付けば腫らした両穴で虚空を仰ぐか星ひとつない闇を見るのはきっと辛い後悔しても