詩人:さみだれ
心が真ん中にあって
私の体を繋いでいるなら
私の体はいずれ
心へと収縮するのだろう
そうすればあなたは
あなたはきっと
私の心しか映せなくなるのかな
それが言葉にならなくても
あなたの心に届けばいいのに
窓の向こうには虹色の灯りが
ゆっくり遠ざかっていく
誰かが飛ばした波長が
誰かのもとへと向かって
そうやって暗い部屋に
青い光が回る
心だけの私にあなたが放ったんだ
この重力をどうか無くしてよ
あなたの光がつぶれる前に
それが心にならなくても
あなたの言葉に少しでも触れたい
それが言葉にならなくても
あなたの心に届けばいいのに