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詩人:甘味亭 真朱麻呂
遥かなるこの場所から
あなたに宛てて書いた手紙
海の向こうにいるあなたへ間違いなく
この手紙はきっと届くのでしょう
あなたの手元に行き渡るのでしょう
あの日
お別れした夜
泣いて泣いて泣きすぎて
瞼が腫れてしまうほど泣いたけど
それも良い思い出
今ではもう心落ち着かせて
あなたの手紙が私のもとへ届くのを
待つばかり
今ではあなたと私をつなぐ
小さな小さな手紙だけ
それからたまにかける電話ぐらい
あなたの懐かしい
声を聴くたび
あなたの懐かしい
文字を見るたび
あの日が思い出されて
少し切なく
でも嬉しい気持ち
涙じゃなく
笑顔になって
こぼれ落ちるの。