詩人:spiritual
一番最初に咲いた庭のバラ大切な人にあげようこの一輪の花をあの人へその一心で徐に捥いだ時が経つ花は血のような醜い色と化しいつの間にか過ぎ去った時間を知らせてくれた鼻を刺す香りは消え去り大切な人の存在さえなくなった頼りない私は花を押し花にしてみようと思うまた時が過ぎようとしてもこうやってずっと飾っていられる忘れないように風化させないようにこうすればさよならなんて言葉生まれてこないだろう