詩人:朝凪
待ち合わせ
手をつなぎ
笑いながら歩く
音楽をかけ
音漏れしながら通り過ぎる車
仲間と騒ぎ
日焼けした肌
夜はこれから
まだ成らぬ恋人
今宵打ち明けるのか
波音聞きながら
真面目に語り合う
いつもと違う雰囲気
仲間と素直に溶け込む
酔えど夜は長すぎて
若き笑いは止まらない
寂しい思いをぶつけ
激しい波音に掻き消された叫び声
朝になれば皆ねむたげに
けだるさに包まれ
また海に出る
9月よ来るな
この楽しさを永遠に
秋よ来るな
この寂しさは夏でなければたえられぬ
今よ この瞬間よ 夢のように消えないで
今は昔
そんな夏を僕も過ごした