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詩人:やまびこ
お頼み申します
ほとけ様
こっちを向いていらっしゃるのならば
私の話を聞いてください
私は生きていられない
そう、自分で思うのです
私は苦しくもない、心の中が、からっぽの、気取り屋
そのぶん・・・どうか私以外の人の気持ちを、
いっぱいに、満たしてあげてください
世の中には、気持ちを閉じこめられて、解き放てない人が多い
そんな人達のために、心にぎっしり詰め込みたい
それも分からない、自分が・・・・
そんな自分自身が、嫌いだ
無力な私、 ぼんやりしてて、焦ってもないし、喘いでも、いない
必要とされるわけがない
生きているのが、苦痛なはずが、
泥人形のように、はいつくばって、放浪してる
ほとけ様、どうか、こっちに来て、この願いを読んでみて
私はその願いが叶うまで、気持ちをさぐり続ける
私の最後の宿命をしつつ、ずっと、そっと、ほとばしるちからを、ふりしぼりたい